• 11月 16, 2023
  • 11月 17, 2023

コーヒーに入れる砂糖とミルクの体重への影響・死亡率への影響

寒くなってくると温かいコーヒーや紅茶など飲みたくなってきます!患者さんでもコーヒーをよく飲むと言われる方で、なかでも微糖コーヒーを飲んでいるという方も結構いますが微糖とはいえ意外と砂糖の量が含まれています!微糖は100mlあたり糖類2.5g未満であれば微糖の表記がされているため、微糖コーヒー1缶にも角砂糖1個分くらいは入っていることになります。
では砂糖→ミルクに置き換えてみてはどうでしょうか。The American Journal of Clinical Nutrition誌オンライン版2023年10月1日号に掲載された、無糖コーヒー、カフェインレスコーヒーを摂取した場合と、
砂糖を加えた場合、ミルクや非乳製品コーヒークリーミ(クリープなど)を加えた場合において、体重変化を比較
したところ、砂糖なしのコーヒーとカフェインレスコーヒーにおいては、1日1杯増加するごとに、4年間の体重は-0.12kg(95%信頼区間[CI]:-0.18~-0.05)、無糖カフェインレスコーヒーでは-0.12kg(95%CI:-0.16~-0.08)となったということです。

クリームや非乳製品コーヒークリームを加える習慣は、体重変化と有意な関連はなくティースプーン1杯の砂糖を加えることは、0.09kg(95%信頼区間:0.07~0.12)の体重増加と関連していたという結果でした。また、層別解析では、年齢が若いほど、またベースラインのBMIが高いほど、観察された関連性の大きさがより強くなることが示唆されています。

また、別の報告でも・・・

2型糖尿病(DM)患者における飲料別の全死因死亡および心血管疾患(CVD)アウトカムとの関連が明らかにされており、砂糖入り飲料の多量摂取が全死因死亡および心血管疾患の発症・死亡と関連する一方で、コーヒー・紅茶・淡水・低脂肪乳の摂取に関しては、摂取量と全死因死亡が逆相関(減らすことができた)であるという報告がされています。

☆寒い時期に飲みたくなるコーヒーや紅茶ですが、死亡率を減らすことが示唆される結果もでているので、できれば飲む際には、ブラック(無糖)で砂糖は我慢!をして味に変化をつけたいときには適量の牛乳やミルクにしておくといいですね。そうすればうまく体重コントロールをしながら、さらに長い目でみれば心筋梗塞などの合併症も予防できるかもしれません。


初台まちのクリニック
富田恭子
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