• 10月 18, 2024

糖尿病の合併症:歯周病のリスクについて

最近、歯医者さんに行けていますか?私は最近、なかなか行けていませんが、歯の定期健診は大事ですよね。
歯も定期的なケアをしていれば120歳くらいまで自分の歯で過ごせることが可能ということを聞いたこともあります。中でも歯周病は進行してしまうと歯を失ってしまうこともあり、早期にみつけて対策していきたいですよね。歯周病になりやすいひとは、糖尿病がある方や他にも体重、BMI>25のかたはリスクが3-8倍と言われています。

歯周病があると血糖値も上がりやすくなる➡それ以外にも全身に影響があり動脈硬化・心疾患(心筋梗塞や心内膜炎など)にもかかりやすくなります。歯周病の治療を行うことによりHbA1c(血糖値の1-2か月平均値を表す値)が1%前後改善することも言われています。

その他にも、糖尿病の細小血管合併症(網膜症や神経障害など)を合併している場合に、歯周病のリスクがより高まるのかについて、デンマークの大規模疫学研究(Health in Central Denmark study)のデータを用い検討を行った結果・・・⇩

網膜症、および神経障害の存在が、中等度から重度の歯周病と有意な関連があることが明らかになった、ということと網膜症と神経障害がどちらも出ている場合には、より関連性が高かった、という結果になっています。さらに脂質異常症がある場合には、重度の歯周病が増加することも示されています。

糖尿病の三大合併症:神経障害、眼の障害、腎臓の障害がすでに出てしまっている方、さらに脂質異常症もあるかたはより、歯周病の進行リスクが高くなり、注意が必要、ということですね。

歯周病は初期には無症状のことも多いですが、例えば、歯のにおいを指摘されたことがある、歯がぐらつく、歯の隙間が気になりだした、歯茎が腫れる。。のような症状のときは歯周病の可能性があるので、歯医者さんを受診するようにしましょう☆ 

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富田恭子

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