- 6月 30, 2025
朝食がカギ!体内時計と血糖値の深い関係
「朝食は食べたほうが良い」「朝食は食べなくても良い」朝食論争!?とまではいきませんが、朝食に対する見解は賛否両論あります。私自身、朝ごはんを食べると身体が目覚め、「今日も1日、頑張ろう!」っとしゃきっとするので、毎日の朝食は欠かせませんが・・。栄養相談をしていると「朝食はずーっと抜いている」という方がとても多いことに気づきます。
果たして・・・朝食は食べたほうが良いのか?食べなくても良いのか?体内時計と血糖コントロールの深いつながりをご紹介します。

体内時計=「生体リズム」をつかさどるシステム
人間の体には24時間周期で体温・ホルモン・睡眠・代謝などをコントロールする仕組みが備わっています。これが体内時計(サーカディアンリズム)です。
体内時計のリズムは自然状態だと24.2~25時間周期とされ、地球の1日(24時間)とは微妙にズレがあります。このズレを毎朝「調整=リセット」しないと、だんだんと昼夜逆転や代謝の乱れにつながってしまいます。
体内時計のリセット方法
☆中央時計(親時計):脳の視交叉上核(しこうさじょうかく)にあり、全身のリズムを司る中枢。
→「光の刺激」でリセットされます。
☆抹消時計(子時計):肝臓・筋肉・膵臓など各臓器に存在し、代謝やホルモン調整に関与します。
→「食事のタイミング」でリズムを刻み、体内時計のリセットにつながります。
つまり、体内時計を整えるためには、朝の光を浴びること。朝食をしっかり摂ることが大切なのです。
体内時計が乱れると・・・
・インスリンが効きにくくなる(インスリン抵抗性の悪化)
・血糖値が上がりやすくなる。(特に夕方から夜)
・体重増加・内臓脂肪の蓄積、糖尿病リスク増加につながる。
などの体内時計の乱れによる生活習慣病を引き起こしやすくなります。
特に「朝食を抜く→昼にドカ食い→夜遅くまで活動→夜中の間食」という生活パターンは危険信号なのです。
一口からでも朝を食べる習慣を!
本来は主食、主菜、副菜を揃えて食べることが理想ですが、なかなか理想通りに食生活を行うことは継続が難しい・・。そういった方は納豆ご飯、チーズトースト、ヨーグルト+シリアル、カフェオレを飲むなど食べられるものを一口からでも良いので食べる習慣をつけましょう。
体内時計は「血糖値コントロールのカギ」ともなります。朝の光をあびて、朝ごはんを食べて、よい1日のスタートを!
初台まちのクリニック管理栄養士