- 7月 28, 2025
血糖コントロールにもうれしい「枝豆」と「夏野菜」の効用とは?
暑い日が続く、この季節、食欲が落ちたり、冷たいものばかりに手が伸びたりしていませんか?そんなときにおすすめな食材は、夏の食卓に欠かせない枝豆や夏野菜です。
今回のブログでは、枝豆と代表的な夏野菜の栄養的特徴lについてご紹介します。

枝豆は「豆」でも「野菜」でもある優秀食材!
枝豆は、成熟前の大豆を若いうちに収穫したもので、食物繊維、植物性たんぱく質、ビタミンB1、鉄分などをバランスよく含む低糖質食材です。
以前、畑の枝豆の収穫時時期を逃してしまったら、枝豆が茶色くカラカラになっており、中の実が大豆になっていました。なかなか、硬い大豆から想像がつきづらいですが、枝豆は大豆の赤ちゃん!?とも言えますね。
そんな枝豆ですが、糖質量は100g中で約4g程度と少なく、GI値も低いため、糖尿病の方にとっても頼れる存在。血糖値の上昇を防ぎ、満腹感を得やすいのも嬉しいポイントです。
ビールのお供になぜ枝豆?
「ビールのお供に枝豆」・・・栄養学的にも理にかなった組み合わせなのはご存知ですか?
その秘密のひとつが、「ビタミンB1(チアミン)」。
◆ビタミンB1の役割とは?
ビタミンB1は、糖質をエネルギーに変えるために必要不可欠な栄養素です。特にビールなどアルコールを摂取したときは糖質の代謝にビタミンB1が多く消費されます。
→つまり、アルコールを飲むと、体内のビタミンB1が減りやすくなる→疲れやすくなる、代謝が悪くなるなどの不調につながることも。
冷たい麺類など糖質中心の食事やアルコール摂取が増えるとビタミンB1が消耗しやすくなります。夏の疲れ=ビタミンB1不足が引き起こしていることも少なくありません。
ビタミンB1は汗や尿で失われやすいので、食材から「毎日こまめに」補うこをと意識しましょう。
夏野菜の魅力 ~カラダの熱をやわらげる自然の力~
夏野菜(トマト、きゅうり、なす、ピーマン、オクラなど)は、水分が多くカロリーが低め。カリウムやビタミンC、β-カロテンも豊富で、体の熱を冷ましながら代謝をサポートしてくれます。
また、彩りも豊かで食欲を引き出してくれるので、食事の満足感アップにもつながります。
食材を「知って選ぶ」ことが大切
糖尿病の食事療法は、制限だけでなく「選び方」が大切です。旬の食材を味方にすることで、無理なくそしておいしく健康を守ることができます。
これからの季節、ぜひ枝豆と夏野菜を積極的に取り入れてみてくださいね。
初台まちのクリニック 管理栄養士