• 8月 21, 2023
  • 8月 5, 2024

メタボリックシンドローム 通称メタボの予防は糖尿病予防に!

2型糖尿病はインスリンの分泌が減少したり、働きが低下することによって起こり、糖尿病患者の95%を占めています。かたよった食事や食べ過ぎ、運動不足など食生活の乱れにより、内臓脂肪がたまりやすくなったことも要因のひとつと考えられています。

内臓脂肪と皮下脂肪の違いとは

内臓脂肪

・内臓脂肪
おなかを中心とした胃、腸などの臓器のまわりにつく脂肪です。体のエネルギーが不足した際に素早くエネルギーに変換される脂肪ですが、蓄積すると悪玉物質の働きにより、インスリンの働きを低下させるなどの代謝異常が引き起こされ、生活習慣病のリスクが高まります。
内臓脂肪は皮下脂肪よりも脂肪細胞が小さいため、食生活の見直しや運動により、減りやすい特徴があります。男性に多く見られ、上半身に脂肪がつく体形から「リンゴ型肥満」とも呼ばれています。

内臓脂肪型肥満


・皮下脂肪
下腹部・腰まわり・おしりなどの皮ふと筋肉の間につく脂肪です。
脂肪はジワジワとつき、減らしにくいことが特徴です。女性に多く見られ、下半身に多くの脂肪がつく特徴があり、「洋ナシ型肥満」とも呼ばれています。

※女性ホルモンの一種であるエストロゲンの働きが影響しているため、女性には内臓脂肪がつきづらいです。しかし、更年期以降はエストロゲンの働きが低下するため、女性も内臓脂肪がつきやすくなります。

メタボリックシンドロームとは

内臓脂肪型肥満に高血圧、高血糖、脂質異常のうち2つ以上を合併している状態のことを言います。

この状態のまま放置をしていると、メタボリックシンドロームの危険因子が重なり、動脈硬化による心筋梗塞や脳卒中など冠動脈疾患の発症率が高まります。
メタボリックシンドロームは内臓脂肪型肥満に高血糖を伴っていることも多いため、糖尿病発症のリスクも上がります。

メタボ予防・改善のカギは生活習慣の乱れを改善すべし!

内臓脂肪型肥満は食事の影響を受けやすいため、偏食や食べ過ぎ、欠食、アルコール多飲、過度な糖質の摂取など食生活内容を見直し、適正エネルギー量を摂取すること、適度な運動を取り入れることが改善への第一歩となります。

糖尿病の重症化予防、治療にも食事療法と運動療法が基本となるため、メタボリックシンドロームの予防・改善は糖尿病予防・重症化予防にもつながるのです。

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