- 8月 29, 2023
- 9月 27, 2023
糖尿病とサルコペニアの関係
糖尿病に多いサルコペニアについて知ろう!
サルコペニアとは・・・加齢による筋肉量減少と、それに伴う身体活動能力の低下に伴う病態を言います。様々な疾患を引き起こすことがあり健康寿命短縮の重要な要因となり得ます!
糖尿病はサルコペニアの重要な促進因子で筋量減少、低下を認めることが報告されています。
糖尿病→インスリン標的臓器の骨格筋量の減少や身体活動量の低下→糖尿病のさらなる増悪となり、糖尿病とサルコペニアは互いに増悪因子なのです!
原因として次のようなことが考えられています
①インスリン作用不足
インスリン抵抗性(インスリンが効きづらい状況)が上昇すると筋肉量の低下を示したという研究報告もあり、マウスによる実験でもインスリン抵抗性改善薬により筋肉量減と筋萎縮関連遺伝子の発言効果が抑制されたという報告もされています。
②高血糖
2型糖尿病を有する746人の高齢者を解析した黄疸研究によるとHbA1c8%以上の群では6.5%未満と比較して筋量の低下(skeletal mass indexで評価)が5.35倍多かったという報告がされています。高血糖とサルコペニアに関する基礎的研究で両者の関係をつなぐ分子機構も不明でしたが、最近では解明されてきているようです。
・・・以下の関与が考えられています・・・
糖尿病
↓
炎症、ストレスシグナル、血管神経合併症、インスリン作用不足、高血糖などの関与
↓
サルコペニア
まだ解明されていないところも多く、予防薬などはありませんが、日常でできることとして、筋肉トレーニングを1日10-15分でも取り入れていけたらいいですね。
暑い日はお家でスクワットをテレビを見ながら・・・でもいいと思います。ちなみ・・・に私(当院院長)はキックボクシングの運動を取り入れています。上半身や下半身の筋肉を動かしていて、内容によってはハードすぎずそのため年齢層も幅広いかたがジムにも来られているようです。
皆さんも自分にあった運動をみつけていきませんか☆
初台まちのクリニック
富田 恭子