- 3月 5, 2024
中性脂肪はいつ測るべき?
年が明けて、気づけばあっという間に3月で花粉症の時期真っ只中ですね。私も花粉症に悩まされつつあります。当院では花粉症治療も行っておりますのでご相談ください!
そして、昨年からブログで管理栄養士考案(院長監修のもと)による血糖値に影響しにくいレシピを載せており、今月からブログ→レシピのページを新たに作っていますのでそちらもよかったら参考にしてみてください!
今回は検診などでも項目に入っている中性脂肪について・・ですが、以前は10時間以上の空腹時トリグリセライド(TG)が150mg/dLを超える状態を高TG血症と定義し、治療の必要性を検討していました。最新の研究でも空腹時のTGがこのレベルから心血管疾患の発症リスクが高くなることが示されています。一方、非空腹時TGの高値が心血管疾患のリスクと関連するかどうかが注目されていましたが、多くの研究で非空腹時TGが高い場合もリスクが高くなることがわかってきました。そのため2022年の動脈硬化性疾患予防ガイドラインより新たに随時採血で175mg/dL以上(空腹時かどうか不明の場合を含む)を高TG血症とする新しい基準値が追加されました。
治療目標値も空腹時のTGでは150mg/dL未満、随時のTGでは175mg/dL未満が目標値となってきます。
検診では通常、空腹時で測定されますが、そこで高かった場合には判定によっては再検査、要治療などとなってくるかと思います。空腹時で高かった場合、食後にはさらに高くなっている方もいますし、空腹時ではいい値でも食後には高くなっている場合もありますので、検診以外で定期に通院されている方は、中性脂肪や血糖値は毎回空腹時でなく、食後の値も測ってみるのがおすすめです。患者さんによっては、血糖値やコレステロールなど空腹時でないといけないと思ってて、毎回食べずに来られる方もいますが、血糖値や中性脂肪は空腹時と食後で大きく変動する方もいますのでどちらの値も知っておくことは大事となってきます!その時々で測定時間も変えてみましょう☆
つぎに善玉コレステロール値(HDL)についてですが、、LDLコレステロール値が高い場合には心疾患による死亡や心筋梗塞などの動脈硬化性疾患の発症が増加し(「悪い」)、逆にHDLコレステロール値が高い場合にその発症が減少する(「善い」)ことから、動脈硬化予防のためには悪玉コレステロール(LDL)を下げて、善玉コレステロール(HDL)を上げることが重要となってきます。では、善玉コレステロールはどうやったら上がるのか。。ですが運動をがんばってみる、体重を減量する、は方法としてあげられますがなかなか上がりずらい項目ではあるので、中性脂肪が高いかたはまずは中性脂肪を下げる努力(お酒、甘いもの、果物の量にきをつける)をしてみると上がりやすくなるのでぜひ試してみてください!
⇧中性脂肪が上がりやすくなるお酒、甘いもの、果物はきをつけて適量にしましょう(当院では管理栄養士による食事指導も行っております、ご相談したい方はお電話などでお問い合わせください☆)
初台まちのクリニック 富田恭子