• 6月 10, 2024
  • 8月 5, 2024

海藻類パワーで血糖値と上手に付き合う

わかめ、もずく、ひじき、昆布などなど、和食の食材として私たちに馴染みのある海藻類。私たち日本人はむかしから海藻類を食べてきた歴史があるため、生の海藻類を消化する酵素を持ち合わせています。低カロリーでヘルシーなイメージのある海藻類には食物繊維(水溶性食物繊維)や鉄分など身体の健康維持には欠かせない栄養成分が豊富に含まれているため、日本人の食事バランスガイドでも推奨されている食材です。

欧米では海藻はsea weed(海の雑草)は呼ばれていますが、昨今では、ヘルシー食材として注目をされており、sea Vegetable(海の野菜)と呼ばれるようになってきています。

ワカメやコンブ、ヒジキ、モズクなどの褐色の海藻に含まれるヌメリ成分にはフコイダン、アルギン酸という水溶性食物繊維が多く含まれます。これらの水溶性食物繊維は腸内でゲル状となり腸管からの糖質の吸収を抑えることで、食後血糖値の急激な上昇を抑えます。炭水化物の多い食事をする前にベジファースト=海藻ファーストで食事をすると、急激な血糖上昇が抑えられます。食事の際に食べる順番を意識してみましょう。

短鎖脂肪酸とは、善玉菌をはじめとする一部の菌が出す身体にとって有用な物質です。「短鎖脂肪酸は腸内環境を良好にする」「免疫機能を正常に保つ」「身体のバリア機能の役割を果たす」「腸の蠕動運動を促す」「生活習慣病の予防をする」「ホルモンの分泌を促す」など身体にとって様々な働きをします。水溶性食物繊維はそんな腸内細菌=善玉菌のエサとなります。海藻類の他、納豆やオクラなどネバネバ成分を含む食材には水溶性食物繊維が豊富です。水に溶けない不溶性食物繊維と合わせて、1日の食事で欠かさないように摂取しましょう。

食物繊維摂取目安量
50~64歳  男性21g以上  女性18g以上
65~84歳  男性20g以上  女性17g以上


食物繊維は和食に豊富です。和の知恵を毎日の食生活に活かし、おいしく食べて血糖コントロールを良好に保ちましょう。
わかめを使った料理は下記、レシピブログをチェック!

https://hatsudai-machi.com/recommendedrecipes.html レシピ番号NO.7

初台まちのクリニック 管理栄養士

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