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クリニックブログ blog

糖尿病

高血圧のために減塩したいけれど続かない方へ

高血圧のために減塩したいけれど続かないときは、一度に完璧を目指さず「置き換え」と「見える化」から始めると、無理なく習慣化しやすくなります。味を我慢する引き算だけの減塩は反動が出やすく、続かない一番の落とし穴です。

結論:減塩を続けるには、強い意志よりも「仕組み化」が有効です。減らすのではなく、うま味・酸味・香りで満足感を保ちながら塩分だけを下げる工夫に切り替えると、我慢の感覚が減って長続きしやすくなります。

高血圧のために減塩したいけれど続かない主な原因

高血圧のために減塩したいけれど続かない最大の原因は、味を我慢して減らす「引き算」だけの減塩になっていることです。物足りなさが積み重なると反動で戻ってしまい、努力が続きません。

  • いきなり全ての食事を薄味にして、物足りなさが大きくなる
  • 今どれくらい塩分をとっているかが見えず、成果を実感できない
  • 外食やコンビニ食で、知らないうちに塩分が上乗せされている
  • 「塩を減らす」ことだけに集中し、うま味や香りで補う発想がない

まずは頑張りではなく、続く仕組みに変えることが出発点です。生活全体の見直しとあわせて取り組みたい方は、40代からの内臓脂肪を減らす無理のない生活習慣もあわせて参考になります。

減塩を無理なく始める最初の手順

朝食一食から始めて段階的に広げる減塩の4ステップを示した手順フロー図

減塩を無理なく始めるには、全ての食事を一度に変えず、朝食一食の調味料を見直すところから順に広げていく方法が効果的です。小さく始めるほど挫折しにくくなります。

  1. 朝食など「一食」だけを対象に、かける調味料を計って使う習慣にする
  2. 加工食品や惣菜の栄養成分表示で「食塩相当量」を確認するクセをつける
  3. 汁物・麺類の汁を残す、しょうゆは「かける」より「つける」に変える
  4. 慣れてきたら昼・夜へと対象の食事を少しずつ広げる

日本高血圧学会のガイドラインでは、高血圧のある方の減塩目標は1日6g未満とされています(出典:日本高血圧学会 高血圧治療ガイドライン)。いきなり6gを狙うより、まず今より1〜2割減らすことを当面の目安にすると取り組みやすくなります。

続く減塩に変える具体的な置き換え術

塩やしょうゆをうま味・酸味・香りに置き換える減塩の対応関係を示した比較図

減塩を習慣化するには、味を我慢するのではなく、うま味・酸味・香りで満足感を保ちながら塩分を下げる置き換えが効果的です。「引き算」を「置き換え」に変えるだけで、続けやすさが大きく変わります。

減らしたいもの 置き換え・補う工夫
食卓塩をそのままかける レモン・酢・すだちなどの酸味で味を引き締める
しょうゆ・ソースをたっぷり 出汁のうま味を濃いめにとり、調味料は「つける」量に
味の薄さを塩で補う こしょう・生姜・にんにく・大葉など香味で満足感を出す
汁物の塩分 具だくさんにして汁の量自体を減らす

食べ方の順番や食事全体の組み立てを整えることも、満足感を保ちながら量や塩分を無理なく抑える助けになります。あわせて野菜から食べる「食べる順番」が血糖値に効く理由や、続けやすい食事設計をまとめたHbA1cを無理なく下げる食事の考え方と続け方も役立ちます。

外食・コンビニでの塩分の減らし方

外食やコンビニでも塩分を減らすには、「汁を残す」と「食塩相当量の表示を見る」の2つを習慣にすると続けやすくなります。自炊だけに頼らず、外の食事でも選び方を変えるのがコツです。

  • ラーメンやうどんは、汁を全部飲み干さず残すだけで塩分を大きく減らせる
  • コンビニ弁当・惣菜は、パッケージの「食塩相当量」を見て少ない方を選ぶ
  • 付属のたれ・ドレッシングは全量かけず、半分に留める
  • 定食では、漬物や汁物を残す・単品を野菜に替えるなど「引ける物」を決めておく

外食が多い方ほど、無理に自炊へ切り替えるより「選び方と残し方」を整える方が現実的で続きます。

よくある質問

高血圧のとき、塩分は1日どのくらいを目標にすればいいですか?

日本高血圧学会のガイドラインでは、高血圧のある方の減塩目標は1日6g未満とされています。ただし最初から6gを狙うと続きにくいため、まずは今より1〜2割減らすことを当面の目安にすると取り組みやすくなります。

減塩を始めたら物足りません。どうすればいいですか?

塩で補うのではなく、酢やレモンの酸味、出汁のうま味、こしょうや生姜などの香りで満足感を出すのがおすすめです。塩を減らした分をこれらに置き換えると、薄味でも味気なさを感じにくくなります。

減塩と一緒に気をつけるとよい生活習慣はありますか?

野菜や海藻を増やす、体重や内臓脂肪を意識する、適度な運動を続けることが、減塩とあわせて血圧の管理を助けます。食事全体のバランスを整えることで、減塩の効果も実感しやすくなります。

減塩の効果はどのくらいで出ますか?

効果の出方には個人差があり、期間を一律に言い切ることはできません。まずは続けること自体を目標にし、家庭で血圧を測って変化を記録すると、成果が見えて習慣化のはげみになります。

減塩を頑張っても血圧が下がらないときは受診すべきですか?

減塩や生活改善を続けても血圧が高い状態が続く場合は、一度内科で相談することをおすすめします。血圧は塩分以外の要因も関わるため、自己判断だけで抱え込まず、医師と一緒に今できることを整理すると安心です。

院長 富田恭子

この記事の監修

富田 恭子初台まちのクリニック 院長/日本糖尿病学会 糖尿病専門医

経歴

  • 2008年 福岡大学医学部医学科 卒業
  • 鳥取大学医学部附属病院、山陰労災病院、上尾中央総合病院、総合健診センターヘルチェック 勤務

資格・所属学会

  • 日本糖尿病学会 糖尿病専門医
  • 日本内科学会 内科認定医
  • 日本医師会認定産業医/認知症サポート医
  • 抗加齢医学会 会員/日本フットケア・足病医学会 会員

糖尿病は初期に自覚症状が乏しく、放置すると合併症につながることがあります。糖尿病専門医として、将来の合併症を見据えながら「今できること」を一人ひとりと一緒に考え、継続して治療を進めます。

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