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クリニックブログ blog

糖尿病

尿酸値が高い原因はビール以外にも?意外な要因と対策

尿酸値が高い状態をビール以外の原因から下げるには、まず食事の「プリン体」と「果糖」、体重、水分不足という4つの見直しから始めます。お酒を控えても尿酸値が高いままなら、ビール以外の原因が隠れていることが少なくありません。

結論:尿酸値を下げるには、飲酒の節制だけでなく、プリン体の多い食品・果糖の摂りすぎ・肥満・脱水・急な激しい運動という生活要因をあわせて整えることが有効です。

尿酸値が高いのはビール以外の原因も見直しましょう

尿酸値が高いのはビール以外の原因も関わるため、飲酒だけを気にしても数値が下がりにくいことがあります。血清尿酸値は7.0mg/dLを超えると高尿酸血症とされます(出典:高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン/日本痛風・尿酸核酸学会)。尿酸は体内でつくられる分と食事由来の分があり、体内で生じる分の割合が大きいと考えられています。

そのため、お酒以外にも次のような点が尿酸値に影響します。

  • プリン体を多く含む食品の摂りすぎ
  • 果糖(果物や清涼飲料水の甘味)の摂りすぎ
  • 肥満・内臓脂肪の蓄積
  • 水分不足による脱水
  • 急な激しい運動やストレス

お酒を控えても下がらない意外な要因

尿酸値を上げるビール以外の要因を4カテゴリに分類して示した図

お酒を控えても尿酸値が下がらないときは、飲酒以外の生活要因が重なっていることが多くみられます。とくに食事内容と体格、水分の摂り方は見落とされがちです。次の表で、意外な要因と影響の向きを確認してみましょう。

意外な要因 具体例 尿酸値への影響
プリン体の多い食品 レバー・白子・干物・魚卵・肉のだし 体内の尿酸を増やしやすい
果糖のとりすぎ 清涼飲料水・果汁飲料・食べすぎた果物 尿酸の産生を高めやすい
肥満・内臓脂肪 体重増加・お腹まわりの脂肪 尿酸が排泄されにくくなりやすい
脱水 水分不足・大量の発汗 尿酸が濃くなりやすい
急な激しい運動 短時間の全力運動・筋トレのやりすぎ 一時的に尿酸が上がりやすい

甘い飲み物に含まれる果糖は、アルコールと同じように尿酸値へ影響しやすい点に注意が必要です。体重増加が背景にある場合は、40代からの内臓脂肪を減らす無理のない生活習慣もあわせて見直すと、尿酸の排泄が保たれやすくなります。

尿酸値を下げる生活習慣の見直し方

尿酸値を下げる生活習慣の見直しを4ステップで示した手順フロー図

尿酸値を下げるには、水分・食事・体重・運動を無理のない順番で整えることが効果的です。一度にすべてを変えるより、続けられる一つから始めるほうが定着しやすくなります。次の手順を参考にしてみてください。

  1. 水分をこまめにとる(甘くないお茶や水を中心にし、尿量を保ちやすくする)
  2. プリン体の多い食品や甘い飲み物を「毎日」から「たまに」へ減らす
  3. 適正体重に近づける(急な減量ではなく、少しずつ体重を落とす)
  4. ウォーキングなど無理のない有酸素運動を習慣にする(急に激しく行わない)

尿酸値が高い方は、中性脂肪や血糖値など他の生活習慣病の指標も一緒に高くなりやすい傾向があります。食事全体を整える視点として、中性脂肪が高くなる食習慣と見直しポイントや、野菜から食べる「食べる順番」が血糖値に効く理由も役立ちます。

年代・体質による尿酸値の違いと注意点

年代や体質によって尿酸値の上がりやすさは異なるため、自分に合った見直しの重点を持つことが大切です。一般に男性は女性より尿酸値が高くなりやすく、女性は閉経後に上がりやすくなる傾向が知られています。次の点を意識してみましょう。

  • 働き盛りの世代:外食や飲み会が続くと、プリン体と果糖、飲酒が重なりやすい
  • 中高年:内臓脂肪が増えやすく、尿酸の排泄が保たれにくくなりやすい
  • 体質的に高めの方:食事だけで下がりにくく、生活全体の見直しが必要なことがある
  • 激しい運動をする方:発汗による脱水と急な運動が一時的に尿酸を上げやすい

「生活を整えているのに下がらない」と感じる場合は、体質や排泄の問題が関わっていることもあり、自己判断だけで抱え込まないことがすすめられます。

尿酸値が下がらないときの受診の目安

尿酸値が下がらないときは、生活改善を続けても健診で高値がくり返し指摘される場合に、一度医療機関へ相談することがおすすめです。痛風発作を起こしたことがある方や、腎臓・心臓の持病がある方はとくに早めの相談が安心につながります。次のような場合は受診を検討してみてください。

  • 健診で高尿酸血症を複数回指摘されている
  • 足の親指の付け根などに強い痛みや腫れが出たことがある
  • 肥満・血圧・血糖・脂質など他の数値も気になっている
  • 飲酒や食事を見直しても数値が改善しない

初台まちのクリニックでは、糖尿病専門医による一般内科診療と肥満症外来があり、尿酸値を含む生活習慣病のご相談に対応しています。京王新線「初台駅」南口より徒歩1分(幡ヶ谷・参宮橋・南新宿・代々木からも徒歩圏)で、診療は月・木9:00〜12:30/14:15〜18:15ほか、火曜・日曜・祝日が休診です。ご予約・お問い合わせは050-3642-3885までお気軽にどうぞ。

よくある質問

お酒を全く飲まなくても尿酸値は上がりますか?

はい、飲酒をしなくても尿酸値は上がることがあります。体内でつくられる尿酸の割合が大きいため、プリン体の多い食品や果糖のとりすぎ、肥満、脱水、体質によって高くなりやすくなります。お酒を控えても下がらないときは、これらの要因を見直してみてください。

尿酸値が気になるときはどんな飲み物がよいですか?

水や甘くないお茶など、糖分を含まない飲み物をこまめにとることがすすめられます。尿量を保つことで尿酸が排泄されやすくなるためです。反対に、清涼飲料水や果汁飲料は果糖を多く含むため、頻度を減らすほうが安心です。

プリン体を減らせば尿酸値はすぐ下がりますか?

食事の見直しは大切ですが、数値の変化には時間がかかることが多いです。尿酸は体内でつくられる分も大きいため、食事だけでなく体重管理や水分補給を合わせて続けることが効果的です。数か月単位で健診の数値の変化を見ていくと判断しやすくなります。

運動をすれば尿酸値は下がりますか?

ウォーキングなどの無理のない有酸素運動は、体重管理を通じて尿酸値の改善に役立ちやすいです。一方で、短時間の全力運動や過度な筋トレは一時的に尿酸値を上げることがあるため注意が必要です。水分をとりながら、ほどよい強度を続けることがポイントです。

尿酸値が高いときは何科を受診すればよいですか?

まずは内科や糖尿病内科など、生活習慣病を扱う診療科への相談が適しています。血圧・血糖・脂質など他の数値も一緒に確認してもらえると、全体の見直しにつながります。痛風発作の経験がある場合は、早めに医療機関へ相談すると安心です。

院長 富田恭子

この記事の監修

富田 恭子初台まちのクリニック 院長/日本糖尿病学会 糖尿病専門医

経歴

  • 2008年 福岡大学医学部医学科 卒業
  • 鳥取大学医学部附属病院、山陰労災病院、上尾中央総合病院、総合健診センターヘルチェック 勤務

資格・所属学会

  • 日本糖尿病学会 糖尿病専門医
  • 日本内科学会 内科認定医
  • 日本医師会認定産業医/認知症サポート医
  • 抗加齢医学会 会員/日本フットケア・足病医学会 会員

糖尿病は初期に自覚症状が乏しく、放置すると合併症につながることがあります。糖尿病専門医として、将来の合併症を見据えながら「今できること」を一人ひとりと一緒に考え、継続して治療を進めます。

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