LDLコレステロールを下げる食べ物のおすすめを知りたいときは、まず「水溶性食物繊維を増やす」「油の質を良いものへ替える」「飽和脂肪酸を控える」の3つの軸で食材を選ぶと迷いにくくなります。薬を始める前に食事から見直したい方に向けて、具体的な食材と1日の目安量、和食での取り入れ方までを順にご案内する内容を、この最初の結論からお読みください。
結論:LDLコレステロールを下げるには、海藻・大麦・大豆などの水溶性食物繊維と、青魚やオリーブ油などの良質な油を毎日の食事に足し、脂身やバターなど飽和脂肪酸を控えることが有効です。
コレステロールを下げる食べ物のおすすめと選び方の軸
コレステロールを下げる食べ物のおすすめは、単品の「効く食材」を探すより、次の3つの軸で日々の食材を入れ替えることが近道です。特定の一皿に頼らず、主食・主菜・副菜のどこを変えるかで考えると続けやすくなります。
- 増やす:水溶性食物繊維(海藻・大麦・オーツ麦・大豆・野菜・果物)— 腸で余分なコレステロールの排出を助けます。
- 替える:油の質(青魚・オリーブ油・えごま油など不飽和脂肪酸へ)— LDLの上がりにくい脂質に置き換えます。
- 控える:飽和脂肪酸・トランス脂肪酸(脂身・バター・生クリーム・一部の加工食品)— LDLを上げやすい油を減らします。
日本動脈硬化学会の『動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版』でも、食物繊維や不飽和脂肪酸を増やし、飽和脂肪酸・トランス脂肪酸を控える食事が一般に推奨されています。まずはこの方向性を押さえておくと、以降の食材選びが判断しやすくなります。
水溶性食物繊維が多い食材と1日の目安量

コレステロールの排出を助ける水溶性食物繊維は、海藻・大麦・オーツ麦・大豆・野菜・果物に多く含まれ、食物繊維全体で1日25g以上を目安にすると取り入れやすくなります。一度に大量にとるより、毎食少しずつ足すのが現実的です。
- もち麦・大麦:白米にもち麦を混ぜて炊くと、主食のまま水溶性食物繊維を足せます。
- オートミール:朝食のパンやご飯の代わりに置き換えやすい選択肢です。
- 海藻類:わかめ・めかぶ・もずくを汁物や小鉢で毎日少量。海藻類で血糖値と上手に付き合う工夫もあわせて参考になります。
- 大豆製品:納豆・豆腐・無調整豆乳で主菜・副菜に無理なくプラス。
主食からの底上げには、白米を精製度の低いものへ替える方法もあります。玄米を主食に取り入れて食後高血糖を防ぐ工夫のように、主食の見直しは食物繊維量を毎日安定して増やせる点が利点です。
油の質を変える:青魚と植物油の選び方

動物性脂肪に偏った油をオメガ3系や一価不飽和脂肪酸へ替えることが、LDLコレステロール対策では効果的です。青魚は週2回程度を目安にすると取り入れやすく、調理油もふだん使いのものから見直すと効果が積み重なります。
| 増やしたい油 | 控えたい油 |
|---|---|
| 青魚(さば・いわし・さんま)のEPA・DHA | 肉の脂身・鶏皮 |
| オリーブ油(一価不飽和脂肪酸) | バター・ラード・生クリーム |
| えごま油・あまに油(加熱せず生で) | マーガリンや一部の菓子のトランス脂肪酸 |
ドレッシングやマヨネーズも油のとり方に直結します。市販品に頼りすぎず、酢やオリーブ油を使った手作りに替えるだけでも質を整えやすくなります。ヘルシードレッシングを使ったサラダの工夫のように、副菜の油を見直すのも取り組みやすい一歩です。
和食で1日にできるコレステロール対策の献立例
和食は、水溶性食物繊維と青魚を無理なく組み合わせやすい献立です。次の順序でふだんの一日に当てはめると、特別な食材をそろえなくても実践できます。
- 朝:オートミールか、もち麦入りご飯+納豆+わかめの味噌汁で、水溶性食物繊維をまとめて確保します。
- 昼:主菜を青魚(さばの塩焼き・いわし煮)にして、EPA・DHAを補います。
- 夜:豆腐や野菜の副菜を2品加え、揚げ物や脂身の多い肉は控えめにします。
- 間食:菓子より果物やナッツ少量に替え、トランス脂肪酸を避けます。
体重や内臓脂肪が気になる場合は、食事とあわせて生活習慣全体の見直しも役立ちます。メタボの予防が糖尿病予防にもつながる考え方を押さえると、コレステロール以外の数値も一緒に整えやすくなります。
食事で下がらないときや専門医に相談する目安
数か月食事を見直してもLDLコレステロールが高いままのときや、家族に脂質異常症・心筋梗塞の方がいる場合は、糖尿病専門医・内科のいる医療機関で相談することが安心につながります。食事だけで下げにくい体質や、他の生活習慣病が隠れていることもあるためです。
- 健康診断でLDLコレステロールが基準を超えて指摘された
- 食事改善を続けても数値が変わらない、または上がっている
- 糖尿病・高血圧・肥満症など他の生活習慣病もある
初台まちのクリニックのように糖尿病専門医が診療する医療機関では、必要に応じて食事内容や生活背景をふまえた個別の栄養相談を行える場合があります。初回はふだんの食事や健診結果を確認したうえで、続けやすい改善点を一緒に整理する流れが一般的です。自己判断で薬をやめたり始めたりせず、まずは相談してみてください。
よくある質問
コレステロールを下げる食材はどれくらい食べればよいですか?
食物繊維は全体で1日25g以上を目安に、海藻・大麦・大豆などを毎食少しずつ足すと取り入れやすくなります。青魚は週2回程度が一つの目安です。一度に大量にとるより、毎日続けることが数値の安定につながります。
卵はコレステロールが高いので避けるべきですか?
卵に含まれる食事性コレステロールが血中の値に与える影響には個人差があり、一律に禁止する必要は必ずしもありません。ただし脂質異常症の程度によって考え方が変わるため、指摘を受けている方は主治医に適量を相談すると安心です。
食事を変えてどのくらいで数値は変わりますか?
個人差はありますが、食事や運動の見直しは数か月単位で評価するのが一般的です。次の健診や採血のタイミングで変化を確認し、下がりにくい場合は他の要因も含めて医療機関で相談することをおすすめします。
サプリメントだけでコレステロールは下がりますか?
サプリメントは食事の補助にはなり得ますが、それだけで確実に下がると保証できるものではありません。まずは水溶性食物繊維や油の質といった日々の食事の土台を整えることが基本になります。
お酒やコーヒーは控えた方がよいですか?
飲み過ぎは中性脂肪の上昇などにつながりやすいため、適量を意識することがすすめられます。コーヒー自体は適量なら問題になりにくいものの、砂糖やクリームの入れ過ぎには注意し、気になる場合は生活背景ごと相談してみてください。