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クリニックブログ blog

糖尿病

糖尿病の合併症が進む順番と今からできる予防

糖尿病の合併症は、細い血管の障害として神経→目→腎臓の順番で進みやすく、防ぐには血糖の状態を数値で把握し、症状が出る前から定期検査を続けることが大切です。「糖尿病 合併症 順番」を知っておくと、どこを・いつ・どんな検査で見ればよいかが整理でき、今できる予防に取りかかりやすくなります。この記事では、進む順番とその理由、太い血管の合併症との違い、そして今日から始められる予防のポイントをお伝えする実用情報として順にご案内します。

糖尿病の合併症が進む順番

糖尿病の合併症が神経・目・腎臓の順に進む流れを示したフロー図

糖尿病の合併症は、細い血管が傷むタイプ(細小血管合併症)では「神経→目→腎臓」の順番で表面化しやすいと考えられています。頭文字をとって「し(神経)・め(目)・じ(腎臓)」と覚えると、確認する順番を思い出しやすくなります。それぞれ自覚症状が出にくい時期があるため、順番を知っておくことで見落としを減らしやすくなります。

順番 部位 起こりやすいこと 主な確認方法
1 神経 足先のしびれ・感覚の鈍さ 足の診察・触覚などの検査
2 目(網膜) 網膜の血管の変化 眼科での眼底検査
3 腎臓 尿へのたんぱく(アルブミン)漏れ 尿・血液検査

この順番はあくまで「表面化しやすい傾向」であり、生活習慣や血糖の状態によって前後することがあります。順番どおりに進むと決めつけず、どの段階でも定期的に確認する姿勢が予防につながりやすくなります。

なぜこの順番で進みやすいのか

神経・目・腎臓の順で表れやすいのは、それぞれの組織が高血糖の影響を受けるまでの「余力」の違いが関係すると考えられています。細い血管や神経は、高い血糖にさらされ続けると少しずつダメージがたまり、自覚症状として気づく時期にずれが生まれます。

  • 神経:末梢の細い神経は影響が出やすく、足先のしびれなど比較的早い段階で違和感が出ることがあります。
  • :網膜の血管は変化が進んでも視力の低下として気づきにくく、眼底検査ではじめて分かる場合が多いです。
  • 腎臓:予備の力が大きいため、尿の検査で分かる段階でも自覚症状が出にくく、進んでから気づくことがあります。

いずれも「症状がないから大丈夫」とは限らない点が共通しています。だからこそ、症状の有無に関わらず順番を意識した定期検査が、早期発見につながりやすいといえます。

細い血管と太い血管、進み方の違い

細小血管合併症と大血管合併症の部位と特徴を比べた比較図

糖尿病の合併症には、細い血管が傷む「細小血管合併症」と、太い血管が傷む「大血管合併症」があり、進み方や現れる部位が異なります。神経・目・腎臓の順番は前者の話で、後者は心臓・脳・足の太い動脈に関わります。両方を分けて理解しておくと、確認すべき検査の種類が整理しやすくなります。

種類 主な部位 特徴
細小血管合併症 神経・目・腎臓 「神経→目→腎臓」の順番で表面化しやすい
大血管合併症 心臓・脳・足の動脈 血圧・脂質・喫煙なども重なって進みやすい

大血管合併症は、糖尿病だけでなく血圧や脂質、喫煙といった要素も重なって進みやすいと考えられています。細い血管の順番を追うことと合わせて、生活習慣全体を見直すことが予防に役立ちます。

合併症を防ぐために今できること

合併症を防ぐには、血糖の状態を数値で把握しながら、食事・体重・定期検査の3つを続けることが有効です。日本糖尿病学会『糖尿病治療ガイド2024-2025』では、合併症予防の観点からHbA1c7%未満が一つの目安として示されています(個々の目標は年齢や状態により異なります)。まずは自分の目標値を主治医と確認するところから始めると取り組みやすくなります。

  1. 数値を知る:HbA1cや血糖値を定期的に測り、目標との差を把握します。
  2. 食事を整える:主食の量や食べ方を見直すと血糖の急な上がり方をゆるやかにしやすくなります。食事面の工夫はHbA1cを下げる食事の記事もあわせてご確認ください。
  3. 体重・生活を見直す:体重管理や運動は血糖や血圧の安定に役立ちます。気になる初期のサインは糖尿病の初期症状の記事で確認しておくと安心です。
  4. 検査を続ける:眼底検査や尿検査など、部位ごとの検査を定期的に受けます。

特定の食品や方法だけで確実に防げるわけではありませんが、これらを組み合わせて続けることが進行を抑える助けになりやすいといえます。無理のない範囲で一つずつ習慣にしていくことが、長く続けるコツです。

初台まちのクリニックのご案内

初台まちのクリニックは、糖尿病内科・一般内科・肥満症外来を標榜する、地域に身近なクリニックです。院長は日本糖尿病学会 糖尿病専門医・日本内科学会 内科認定医で、合併症を正しく理解しながら「今できること」を一緒に考える診療を心がけています。

診療情報

  • 所在地:〒151-0061 東京都渋谷区初台1-37-4 光山ビル1F
  • アクセス:京王新線「初台駅」南口より徒歩1分(幡ヶ谷・参宮橋・南新宿・代々木からも徒歩圏)
  • 電話:050-3642-3885
  • 診療時間:月9:00-12:30/14:15-18:15、水8:20-12:30/13:15-15:00、木9:00-12:30/14:15-18:15、金9:00-12:30/13:15-17:30、土9:00-14:00(午後なし)
  • 休診日:火曜・日曜・祝日

よくある質問

糖尿病の合併症の検査は保険で受けられますか?

糖尿病の診療に伴う眼底検査や尿・血液検査は、保険適用の対象になるのが一般的です。ただし検査の内容や状況によって扱いが変わることがあるため、受診先に確認すると確実です。

合併症が心配なとき、まず何科を受診すればよいですか?

血糖の管理と合併症の全体を見るには、糖尿病内科や一般内科の受診が起点になりやすいです。目の症状が強い場合は眼科と連携して確認していく流れが一般的です。

合併症は何年くらいで出るのですか?

出るまでの年数は血糖の状態や個人差が大きく、一律には決まりません。高血糖の期間が長いほど進みやすい傾向があるため、年数で油断せず定期的な検査を続けることが大切です。

自覚症状がないので放置しても大丈夫ですか?

神経・目・腎臓の合併症は症状が出にくい時期があり、気づいたときには進んでいることがあります。放置すると発見が遅れやすいため、症状の有無に関わらず定期受診をおすすめします。

一度出た合併症は元に戻せますか?

進み方の段階によって異なり、早い段階で気づいて血糖を整えると悪化を抑えやすくなります。進んだ状態では元どおりが難しいこともあるため、早めの発見と継続的な管理が重要です。

院長 富田恭子

この記事の監修

富田 恭子初台まちのクリニック 院長/日本糖尿病学会 糖尿病専門医

経歴

  • 2008年 福岡大学医学部医学科 卒業
  • 鳥取大学医学部附属病院、山陰労災病院、上尾中央総合病院、総合健診センターヘルチェック 勤務

資格・所属学会

  • 日本糖尿病学会 糖尿病専門医
  • 日本内科学会 内科認定医
  • 日本医師会認定産業医/認知症サポート医
  • 抗加齢医学会 会員/日本フットケア・足病医学会 会員

糖尿病は初期に自覚症状が乏しく、放置すると合併症につながることがあります。糖尿病専門医として、将来の合併症を見据えながら「今できること」を一人ひとりと一緒に考え、継続して治療を進めます。

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