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クリニックブログ blog

糖尿病

HbA1cを下げる食事|無理なく続けるコツ

HbA1cを下げる食事の基本の考え方

HbA1cを下げる食事にするには、まず「一度に食べる糖質の量」と「血糖の上がり方」をゆるやかに整えることが基本です。日本糖尿病学会などによれば、HbA1cは過去1〜2か月ほどの血糖の状態をおおまかに映すとされる指標のため、一食だけを頑張るよりも、毎日の食事を少しずつ整え続けることが効果的です。極端な制限は続きにくく反動も起きやすいので、無理のない範囲から始めるのが現実的です。

結論:HbA1cを下げるには、糖質のとり方・食べる順番・食べる量を少しずつ見直し、続けられる形にすることが有効です。

  • 主食や甘い飲み物など、糖質が集中しやすいものから見直す
  • 野菜・海藻・きのこなど食物繊維を先に、しっかりとる
  • 体重が気になる方は、体重の数%といったわずかな減量からでも血糖の改善につながりやすい(日本糖尿病学会の治療ガイドでも、少しの減量から取り組む考え方が示されています)
  • 「ゼロか百か」ではなく、7〜8割続けられる方法を選ぶ

何をどう置き換える?主食・おかず・飲み物の見直し方

主食・おかず・飲み物の置き換え例を左右で比較した図

HbA1cを下げる食事では、食べるものを「がまん」するより「置き換える」発想が続けやすく効果的です。同じように満足感を得ながら、糖質の量や血糖の上がり方をゆるやかにできる選択肢に切り替えていきます。特に見落とされがちなのが飲み物で、加糖飲料や砂糖入りコーヒーは知らないうちに糖質を増やします。

よくある選択 置き換えの例
白米を大盛り 玄米・雑穀米を普通盛り、よく噛む
菓子パン・白い食パン 全粒粉パンやおにぎり+たんぱく質
加糖飲料・砂糖入りコーヒー 水・お茶・無糖の飲み物
揚げ物中心のおかず 焼く・蒸す・煮る調理、魚や大豆製品
食後すぐの甘いデザート 果物やヨーグルトを少量、間食は時間を空ける

いきなり全部を変える必要はありません。まずは飲み物だけ、次に主食だけ、と一つずつ置き換えると、味の好みや生活リズムに合わせて無理なく定着させやすくなります。

食べる順番と食べ方の工夫でHbA1cを下げる

野菜から食べる食事の順番を示した手順フロー図

食べる順番を変えるだけでも、食後の血糖の急な上昇をゆるやかにしやすくなります。野菜・汁物などの食物繊維を先に、次におかず、最後にごはんという順番にすると、同じ献立でも血糖の上がり方が変わりやすいためです。早食いは血糖を上げやすいので、ゆっくりよく噛むことも合わせて意識します。

  1. 野菜・海藻・きのこ・汁物など食物繊維の多いものから食べる
  2. 肉・魚・卵・大豆製品などのおかず(たんぱく質)を食べる
  3. ごはんやパンなどの主食は後半に、量を意識して食べる
  4. 一口ごとに箸を置く感覚で、時間をかけて噛む

食後に急激に血糖が上がる「血糖値スパイク」が気になる方は、血糖値スパイクの仕組みと対策の記事もあわせて参考になります。食べる順番のより詳しいコツは食べる順番についての記事で具体的に確認できます。

無理なく続けるための習慣化のコツ

HbA1cを下げる食事を続けるには、意志の力に頼らず「仕組み」で習慣化することが有効です。人は疲れているときほど手軽なものを選びがちなので、続けやすい環境づくりが結果を左右します。完璧を目指して挫折するより、7〜8割を淡々と続けるほうがHbA1cの改善につながりやすくなります。

  • 買い物の段階で、家に置く飲み物や間食を無糖・低糖質のものに変えておく
  • 平日の定番メニューを2〜3パターン決めて、迷わない仕組みにする
  • 外食では「単品より定食」「野菜の一品を追加」を基本にする
  • 体重やHbA1cを記録し、下がった変化を見て手応えを確かめる
  • できなかった日を責めず、翌日から戻せばよいと割り切る

おなか周りの脂肪が気になる方は、内臓脂肪と血糖の関係を知っておくと食事を続ける動機づけにもなります。

やりがちな失敗と受診の目安

HbA1cを下げる食事でつまずきやすいのは、「主食を抜きすぎる」「おかずやお酒で結局カロリーが増える」といった極端なやり方です。糖質を極端に減らすと反動で食べ過ぎたり、間食や飲み物の糖質を見落として血糖が上がったりしがちです。数値が思うように下がらないときは、自己流だけで抱え込まず、専門的な視点で見直すことが大切です。

  • 主食を極端に抜き、間食やお酒で糖質・カロリーが増えている
  • 「ヘルシー」と思っていた飲み物やドレッシングに糖質が多い
  • 食事は頑張っているのに、のどの渇き・体重減少・強い疲れなどの症状がある

のどの渇きや体重減少など気になる変化があるときは、糖尿病の初期症状についての記事で受診の目安を確認しておくと安心です。東京都渋谷区初台にある初台まちのクリニックは、京王新線「初台駅」南口より徒歩1分の立地で、日本糖尿病学会 糖尿病専門医である院長がHbA1cの確認や食事の見直しについての相談に対応しています。生活習慣が気になる方に向けた肥満症外来も設けています。「食事を変えているのにHbA1cが下がらない」と感じるときは、一度ご相談ください。

ご予約・お問い合わせは 050-3642-3885 へ。診療時間や休診日は変わることがあるため、受診前に公式サイトでご確認いただくと安心です。

よくある質問

HbA1cが下がるまでにどれくらいかかりますか?

HbA1cは過去1〜2か月ほどの血糖の状態を反映するとされる指標のため、食事を見直しても数値の変化が見えるまでには1〜2か月程度かかることが一般的です。短期間で判断せず、次の受診まで続けてから振り返るのがおすすめです。焦らず続けることが改善につながりやすくなります。

食事を変えれば薬はいらなくなりますか?

食事や運動でHbA1cが改善する方も多いですが、薬を減らせるかどうかは血糖の状態や合併症の有無によって異なります。自己判断で薬を中断すると危険なため、必ず主治医と相談しながら調整してください。食事はあくまで治療を支える土台と考えると続けやすくなります。

ごはんやパンは食べてはいけませんか?

主食を完全にやめる必要はありません。量を意識し、玄米や全粒粉などに置き換えたうえで、野菜やおかずを先に食べると血糖の上がり方をゆるやかにしやすくなります。極端な制限は続きにくいので、無理のない範囲で調整することが大切です。

外食や飲み会が多くても続けられますか?

続けられます。外食では単品より定食を選び、野菜の一品を足す、揚げ物を控える、締めの主食や甘い飲み物を減らすといった工夫が有効です。飲み会の翌日に食事を軽めに戻すなど、1週間単位で帳尻を合わせる考え方だと負担が減ります。

どのタイミングで受診すればよいですか?

健診でHbA1cや血糖の値を指摘されたとき、のどの渇き・体重減少・強い疲れなどの症状があるとき、食事を見直しても数値が下がらないときは受診の目安です。渋谷区初台の初台まちのクリニックでは糖尿病専門医がHbA1cの確認と食事の相談に対応しています。気になる段階で早めに相談すると、選べる対策が広がります。

院長 富田恭子

この記事の監修

富田 恭子初台まちのクリニック 院長/日本糖尿病学会 糖尿病専門医

経歴

  • 2008年 福岡大学医学部医学科 卒業
  • 鳥取大学医学部附属病院、山陰労災病院、上尾中央総合病院、総合健診センターヘルチェック 勤務

資格・所属学会

  • 日本糖尿病学会 糖尿病専門医
  • 日本内科学会 内科認定医
  • 日本医師会認定産業医/認知症サポート医
  • 抗加齢医学会 会員/日本フットケア・足病医学会 会員

糖尿病は初期に自覚症状が乏しく、放置すると合併症につながることがあります。糖尿病専門医として、将来の合併症を見据えながら「今できること」を一人ひとりと一緒に考え、継続して治療を進めます。

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